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「新学術領域研究」交替劇:研究項目A01

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研究組織
代表者
荻原直道:慶應義塾大学・理工学部・准教授・生体力学;統括・化石頭蓋の高精度復元
研究分担者
久保大輔:東京大学・大学院理学系研究科・特任研究員
近藤:東京大学・大学院理学系研究科・准教授・人類学;化石頭蓋測定形態比較
鈴木宏正:東京大学・先端科学技術研究センター・教授・製造情報システム学;化石復元技術
森口昌樹:東京大学・先端科学技術研究センター・特任研究員
連携研究者
道川隆士:東京大学・先端科学技術研究センター・助教・製造情報システム学;化石復元技術
石田:琉球大学・医学部・教授・人類学;化石頭蓋測定形態比較
深瀬:琉球大学・医学部・助教
海外共同研究者
Christoph P.E. Zollikofer:スイス・チューリッヒ大学・教授;化石人類のデジタル3次元分析
Marcia Ponce de León:スイス・チューリッヒ大学・特別講師;化石人類のデジタル3次元分析
招待研究者
小林:防衛医科大学校・医学部・教授
研究課題名:頭蓋形態から脳区分を推測するための指標の開発
全体研究計画(2010―2014)
本班は、旧人・新人の学習能力差を、学習行動を司る神経基盤の形態差 に基づいて比較解剖学的に検証するために、脳が収まっていた容器、すなわち化石頭蓋とその脳鋳型を精密に復元する手法を開発し、その中に収まっていたはずの脳(化石脳)の仮想復元を行うことを目的とする。具体的には、通常断片化状況で発見される化石頭蓋の組立や歪み補正等を行う新しい高精度復元手法を開発し、旧人・新人の化石頭蓋および脳鋳型の正確な三次元形状モデルを生成する。この復元頭蓋モデルをC02班に提供するとともに、協働作業をもってその中に存在したはずの化石脳の復元と詳細な形態学的分析を行い、頭蓋と脳形態の進化プロセスを考察する。
具体的には、①化石頭蓋骨のCT積層断層像からその三次元デジタルモデルを仮想空間内に構築し、工学的手法を援用して化石の組み立てと変形除去を行い、その立体的形状を高精度で再構成する。②現生人類の頭蓋骨のモデルを仮想的に分断・変形させ、それを様々な条件で逆変換(つまり復元)することにより、手法の妥当性と限界を評価する。③以上の生成データをC02班に付与することにより、同時に、C02班が生成する学習能力に関する脳機能地図のフィードバックにより、頭蓋と脳形態に関する客観的・定量的解析を行う。④以上の作業を複数の旧人化石頭蓋で試み、標準化し、旧人化石脳の形態特徴を推定復元する。
2010年度研究実施計画
(1)頭蓋化石の復元を行うソフトウェアの機能を明確化し、各機能を実現する数理的手法を考案する。
(2)現代人頭蓋形状リファレンスデータベースの構築を開始する。
(3)化石頭蓋資料の形態学的記載と3次元形状の計算機への取り込みを開始する。
(1)化石断片のポリゴンデータを入力し、その組立、歪み補正、欠損部分の補完を行い、化石の生前の頭蓋形状を仮想空間で復元・可視化することを支援するソフトウェアの概念設計を完了させる。またアムッド1号、カフゼー9号化石頭蓋を例に、各機能を実現するアルゴリズムを考案する。
(2)新規導入するコンピュータ断層撮影(CT)装置を用いて、現代人頭蓋骨の3次元形状データを取得し、その形態変異を確率的に表現したデータベースの構築を開始する。
(3)既存のCTスキャン済み化石頭蓋標本の形態学的記載と形態比較を行う。また海外博物館所蔵の化石頭蓋標本のCT測定準備を開始する。

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